2013年7月1日月曜日

~のび太の夢幻三剣士~君がふにゃふにゃ寝ている間にもしずちゃんはどんどん先へ進んでいるんだ

「夢だからと言ってなにもかも都合よくは進まない、そこんとこが実にリアルだ!!教育的なためになるゲームだ!!」

ドラえもんのDVDは6000円くらい(ジブリのDVDと同じくらい)していましたが、今は2000円以下で手に入ります。
さらにそれより安価で、内容だけを知るのなら420円で、原作の方である劇場版漫画を買うことが可能です。




ドラえもんの映画はそりゃもうレベルが高く、今の漫画でレベルが高くて比較的みんなが知っているとなったら、
ナルトかハンターハンターがあげられると思うのですが(ナルトなら初期の方、ハンタならアルカそのものの存在・ストーリーならキメラアント周辺)
ファンが多いだけに、考察サイトが山の様にあります。

ドラえもん自体なら、例えば「ドラえもんはのび太が未来にとっての最重要人物だから送り込まれた」系の考察、
「ホントは静香と結婚した上での借金家系だったけど、それじゃあ本人が危機意識を持たないから、ジャイ子との人生をでっち上げて見せたんだ」とか

映画も年1での公開ですので時系列順に並べてのテーマの変遷などが分析され(作者本人のインタビューも含め)てたり。

考察なしでも相変わらずな、ドラえもんののび太に対する「お前ホントにのび太の味方なのかよ」な辛辣というか(のび太が苦しんでいる様をモニターで見ながら自分はタイマーをセットして寝てしまうとか)2人のやり取りだけで十分面白いんですけどね。

この話自体は、夢が舞台です。
その中での冒険になるので、主要5人のうちのび太とドラえもんだけが現状を知っていて、他3人は妙な夢を見ている(それもほとんど覚えていない)としか思っていません。
ちなみに「現状」という言葉を使いましたが、ホントの現状は「夢世界は別の宇宙に確かに存在していて、ゲームの仮想世界では無かった。その宇宙に伝わる伝説の騎士が魔王を倒すという予言があったため、わざとのび太を騎士にすることで魔王は予言を回避しようとした」がこの話の核心部分です。

でこの映画の謎
その夢宇宙の魔王に仕えている鳥人間が、(この時点でののび太は、夢を見る装置は使っているが、夢幻三剣士のソフトは知りもしていない)現実世界に現れて夢の世界での魔法アイテムをのび太に与えたこと。そして夢幻三剣士のソフトを買えと言ったこと。

考えても作者が遺していない以上どうしようもないのですが、
単行本最終巻の蟻軍団を見ているときの様な何とも形容しがたい
それこそ夢の中でしか体感しないような、変な感覚がするものです。設定だとか真の意図(こいつが魔王を滅ぼそうとしていたとか)の左脳的な事よりも、この感覚を現実世界の紙の上で顕現させた時点でこの「装置」の「仕事」は充分に機能していると思うわけです。それが藤子F先生の意図したところのように私は思います。

静香は外交官になるのが夢のようです。
同じ夢というワードで、のび太は現実逃避をし、静香は現実にすべく努力している。
映画「魔界大冒険」での「空想は空想」発言といい、のび太とは正反対の人間ですよね。彼女は。



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