2013年7月25日木曜日

クレヨンしんちゃん18巻part1~「たーい たーよ キャイ」


「世の中にはいろんな人がいるなあ・・・」


よしなが先生と恋人の石坂さんのプロポーズ話です。18巻の冒頭2話でプロポーズが成立します。



優柔不断ではっきりしない石坂さんはよしなが先生を怪我させて怒らせてしまい、けんか別れをして1話目は終了。2人のまじめな喧嘩を肴に焼きそばをすするしんのすけ。
無関心さというかどっちでもいいよ感が漂ってます。

そのまま帰宅し、家で泣きじゃくるよしなが先生に、しんのすけが電話をします。石坂さんだと思って出たよしなが先生はさらにブルーに。本物からかかってきた電話を、またしんのすけがかけてきたと思って「2度とかけてくるな」と怒鳴り、「相当怒っている」と石坂さんは覚悟を決め、翌日幼稚園に来てみんなの前で結婚の申し込みをするのでした。


「結局全部見てしまった」


みさえとひろしの話。
この作品は主婦の年齢の人が見る年齢層の雑誌に掲載されていたので、この二人の夫婦の営みの話はちょくちょく載ってたりします。直接ではないですけどね。
でこの話は、しんのすけとひまわりに邪魔されて最後は吹き出してしまう2人のコマでオチです。


「学級文庫と言いなさい」


ひまわりの話です。みさえがひまわりのいたずらで悪夢を見ているという、ひろしとしんのすけの女性バージョンですね。
暴れるだけ暴れてしんのすけが怒られるオチです。
高級化粧水やら高い服やらクリームだとかが犠牲となります。


「お母さん きょうの玉ネギおいしいですね」


ななこが誰かにつけられていて、野原家に逃げ込んできます。
けれどそれはななこの父親が頼んだ探偵だったというオチ。
アニメではおなじみですが、この父親は娘を溺愛していて心配性なのでつけさせたようです。
切り口が違った感じで新鮮でした。


「んもーっ すぐオラのマネするぅ」


野原兄妹のお話。留守番編です。
このマンガの顔の描き方。
真顔モードとかアサシン(殺し屋)モードの顔とか
特に何もなくても吹き出してしまうにらめっこ的感覚があります。
しんのすけが先に眠ってしまってひまわりにあやされているところにみさえが戻ってきておしまい。


「やった 蚊つぶした」


番外編。ファンタジーではない非日常回です。
「野原刑事の事件簿」シリーズ。
取調室にマンガ家よしいうすとが妻殺しの嫌疑をかけられ、拘留されています。

目を離してるスキに脱走。街中をパトカーで捜索し、デパートに逃げたので捕まえようとしますが、撒かれてしまいます。

真犯人はつかまって、妻殺しの容疑は晴れますが、編集に追いかけまわされて「未だ逃亡者である」というオチです。

この時期精神的にギリギリだったのか?というくらい編集者が非人道的に表現されています。(実際の事をありのままに描いただけでしょうけど)
人殺しだろうと締め切りまでには原稿を奪い取るという。



「だから私にも殺し屋さんって言って



世界一の殺し屋「セージ松浦」が大統領暗殺を狙っているのでその大統領を警護することになります。
この殺し屋、「23巻」に登場していた「律儀な殺し屋ラベンダー増尾」と同じく個性の強い変人キャラです。
JALのスチュワーデスに変装して暗殺(流血は嫌なのでくすぐり笑いで笑い死にさせたり、びっくりさせて昇天させたりという刃物を使わない殺し方をする)に挑みます。
全く関係ないけど鋼の錬金術師(荒川弘の錬金術がテーマのマンガ)のキンブリー(紅蓮の錬金術師の2つ名を持つ元軍人の快楽爆破殺人鬼)
みたいな見た目してます。オールバックのポニーテールで2本だけ触角のようにはみ出たデコの髪。
しんのすけにナンパされているので、美人なのですかね女装姿は。他の一般人にはオカマだと思われているようなのですが。

下剤入り紙ヒコーキで暗殺しようとしますが、しんのすけの邪魔のせいで別組織の殺し屋に命中してしまい暗殺失敗。
また次回に勝負は持ち込まれます。
しかし普通に寝過ごしてしまった為、また次回に持ち越しに。
で3度目の正直で、日米首脳夕食パーティーにバニーガールの格好で、紛れ込み浣腸で暗殺しようとしますがまた別組織の殺し屋に誤発射してしまい逆に「ボディーガードにならないか?」と感謝されてしまってオチです。

すねかじり大学生みたいに、このキャラの話をまた見てみたいものです。
1話で出番終了なのは贅沢ですね。個性が強いけど取ってつけたものではないし、ちゃんと「何をどうして、面白く感じるのか」がこの1話でわかるように表現されているので、アニメなり2次創作なりで才能がある人ならこのキャラの話が3つくらい出来そうです。

暗殺予告の手紙の内容が女子高生の文体(ごめん! ちゃんと行くから!みたいなまともな方のです)だったりとか、さん付けで呼んでもらわないとの理由とかが聞いてて妙に脱力するカンジとかがキュート(?)でキャラの完成度を上げていると思いました。

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