2013年7月27日土曜日

クレヨンしんちゃん18巻part4~「3匹一緒に死ねってのか・・・」


この昔話(3匹の子豚)は、3匹のブタがそれぞれ家を作って、オオカミに壊される話ですが、18巻のこの話では
子豚というモチーフとタイトルだけを借りた形になっています。
3兄弟の子豚が力を合わせて真珠を取りに行くというお話。(移動手段はヒッチハイクの旅)結果は惨敗ですが、お話らしく綺麗にまとめられてます。


一本の矢はたやすく折れるが3本の矢は折れないという有名な教訓「三矢の教え」(猿の惑星ジェネシスという映画で知能を得た猿が軍団を束ねる意味を問われて、説明の例えに使ってました。結束すれば誰にも負けないという意味です。)を説明しようとする母親に、ぶりぶりざえもんとしんのすけが斧で断ち切ってみせたり。ヒッチハイクで人目を引くために、「妊娠したの!」コントを白昼で演じたり。
part3での「しんのすけ亀」で出し切れていなかった分のしんのすけ要素が惜しみなく出ていますね。ぶりぶりざえもんとのコンビだと幅が広い。「常識的ないい少年」である3兄弟の1人がしんのすけとぶりぶりざえもん2人の行動のツッコミ役。

母豚がマシンガンをぶっ放しているのもいいですね。(グズってる子供たちに向けて)
ぶりぶりざえもんの「強いものに味方する」下僕キャラも立っています。
しんのすけは自主性なく煽る性質ですね。3兄弟の中では。ちょうど日常編のみさえとひろしの夫婦喧嘩の時の様です。



「うーっビンボー!!」


アラビアンナイト(物語集的な本)に登場する、アリババと盗賊のお話のパロディです。
「開けゴマ」で有名な昔話で、
「開けゴマ」装置は盗賊団が盗んだ金銀財宝を隠すために使っています。

この話は、盗賊団が全員女でしんのすけはじいさんばあさんと3人で盗賊団を倒す話です。
仕掛け扉を利用して中に閉じ込めてしまいます。

しんのすけ・じいさん・ばあさんは3人とも似たような人間です。
しんのすけが盗賊団の洞窟から盗んできた財宝を使って高級寿司を食べに行ったり、「開けゴマ・・・和えはおいしいな」と言ってからかったり。

面白さは平均的ですかね。女盗賊団の方は、頭(かしら)が情けない団員に苦労しています。
じじいとばばあのキャラが嫌いな人は嫌いな話になると思います。(いい加減で説得力がない人間性)


18巻は以上で終了です。

ファンタジー編では「ウサギとカメ」「3匹の子豚」
「大統領暗殺事件」、
日常編なら「カッパ頭」「ドラマ撮影」の話が私的に面白かったです。

読後感はひまわり率が高かった印象。
インタビューでもネタが詰まってきたら赤ん坊を登場させたと言ってましたし当たり前ですけどね。

一番の収穫は「セージ松浦」の話を知れたことですかね。


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