2013年7月12日金曜日

ゴンスケの事とか~ 21エモン感想part3大全集1巻 

「学校の修学旅行で火星に行ったり、宇宙旅行編に入ったり」


この「21エモン」と「モジャ公」(家出で宇宙にまで飛び出してしまった少年の話)はよく似ていて、
21エモンの事を思い出しているのか、モジャ公の事を思い出しているのか、ごっちゃになりやすいです。


21えもん=ドラえもんの傑作回のクオリティ

モジャ公=ドラえもんの中なら独裁スイッチ・のび太がスネ夫とジャイアンのクローンを作った回の様な、ホラーな話ばかり


ドラえもんは長期連載なだけあって、締め切りを破らなければいいレベルのあたりさわりのない話も載っていたりします。

普通は、ドラえもんの話の秀逸さから作者に興味を持つと思うので「ドラえもんのこのエピソードが好きだ」があまりなく「この作者のレベルの高さが見たい」という人には、ドラえもんよりも「21エモン」か「モジャ公」がピッタリだと思います。

「オラは芋掘りロボットだい」

(ゴンスケのセリフはすべてカタカナなのですが、読みずらいので平仮名にしてあります)
このゴンスケというロボットがいい感じに話を面白くしてくれています。
元々こいつは芋を掘るのが生きがいのロボットで
それを無視して接客業をやらせるつづれ屋に対していつも文句を言ってるやつなのです(芋を掘るロボットだからといつも失敗を怒られることに対して口答えしている)

けれどもこいつのおかげでつづれ屋が助けられたり(食糧問題)、最終話(宇宙旅行編)で銀河の果てに追いやられ、死を待つのみだった21エモン・モンガ-たちをも救っています。(モンガ-のテレポート圏外にあったため絶望するしかなかった)(芋のガスを燃料代わりにした)
助けたアイテムは、アイデアでも努力でもなく、
「芋」です。

「ゴンスケ型ロボット」はアニメドラえもんの未来の話でカーレースの話のなかにも出てきてましたよね。旧映画「ロボット王国」の未来道具の中にも。
(ロボット王国では舞台になる惑星にオナベ型ロボットも出てきている)
名前が同じ奴かどうかは記憶にないけど、「ウメボシ殿下」(旧ドラえもんDVDに同時収録されていた)の持参品の中にお茶ロボットとして使われてたり。
21エモンが元なんですかね?それとももともと藤子F作品では、作品の壁を越えて出てくるキャラとか? 

最初は無能なのに口ばっか達者で頭も悪いし、金を武器に一気に偉っそうなふてぶてしくて傲慢な態度を平然と取るから、「人間的に」大嫌いだったんですが、だんだんその図々しさが羨ましく感じられる気がしないでもない、となったのです。ジャイアンに憧れる人と同じ心理なんですかね?それでもやっぱ嫌いではあります。

part4

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