2013年8月8日木曜日

「LIGHT WING」2巻読後感想その3~「お久しぶりDeath」


「お前は今!!オレの中のお前を!!超越した!!」



全編通してそうだと思うんですが、
リヒトの発言の中二感が薄まることなく濃いですね。
見ようによっては中二というより、説教臭い(何様?)と
も見えるかもしれませんが。

ここで及川自身がゴールを決めたところで
試合終了。2-1で帝条(リヒトたち)の勝利です。



で、この漫画の個性には必殺技の様に名称がつけられて、
リヒトは「閃光ーライトニング」
及川はこの回で「沈まぬ太陽ーアンブロークン」
に。試合終盤になっても、序盤と変わることない
スピードを表した2つ名ですね。


そして遂にあの人の御登場。
ライオンヘアーというかホストみたいな髪形してますね。
カラーでは灰色ですが、次巻ではシアン色(青緑に近い鮮やかな水色)になっています。


「キャー美形よ!美形!」って読者に思わせたくないのか、
そういってるやつに対して嫌がらせをしたのか、
素直な描き方じゃないですよね。


(インタビューかなんかで作者の事を
どういう人種なのか知れないと
ずっと????がいつまでも取れない気がする。)


リヒトは整髪料使った髪形なのに、毛がピンピン
一本単位ではねているし、
マクバの髪なんてトーンが迷彩柄だし。




「刹那で忘れちゃった まあいいかこんな試合」


ここの構図は、センスの極みです。
喪服を着て登場したシアンが、
リヒトと確執がある事を示して次話へ。
2人は小学生時に同じチームにいたので、
過去編に入ります。

「そうすりゃ サッカーはもっともっと面白くなる」


シアン登場の回は、構図で
過去編の回想では、リヒトナレーションで振り返るので、
言葉(語り口)での才能で魅せてくれます。

リヒトがサッカーにはまった原点として、
小学生時に所属していたチームの監督との話。

そこでその監督(若くて20代くらい、戸畑勇志)
と幸せにサッカーを楽しんでいたところへ、
悪夢の様にあの人がやってきます。

リヒト一人だけが、本能的にシアンのヤバさに
気づけたみたいです。
そして、ユーシを壊さないか?と
悪魔の誘いがやってきたところで2巻はおわります。



「完全に崖っぷちだ」


特別読み切りに「Q部」という、
クイズ漫画が収録されています。

ここの主人公も、サッカー人という設定。
反射神経をかわれて、クイズ部に入ります。

良くも悪くも没個性な読み切りといった感じです。
一度挫折した主人公がなんやかんやで
再起するパターンばっかですね。神海さんの
マンガは。

この主人公。マクバと同じく
筋肉の動きで相手の心理を読むという中二
能力を使います。
マクバはパターン予測ですけどね。



「あ、来栖だ くるすだ」


番外編です。
この人の漫画の描き呼吸は、本編を作る事より
オマケを作る事の方に合っているように
出来てるように思います。

マジメじゃなく、マンガであることを自覚して
キャラが動いているカンジですかね。
「ノリ」とも呼べますけど。
むしろそれしか描けないから、まともにすべき
場面でもネタになってしまうのではないのかとも
取れます。

ヴェリタス(シアンの所属チーム)
のみんなは、どんだけシアン大好きなんだよと
ツッコム話。
洗脳済みってことで、恐怖であるわけですね。
全員シアンと同じ目になってますし。


でシアンの名前はどういう意味なのかが、
2重3重の意味であって、素敵に中二。
天谷吏人も
(マクバがそれを本編で説明してエンジェル君と呼んでいる)
人をニンベンにして組み合わせると「天使」になり
ます。

リンドウ(シアンの名字)も猛毒の植物らしいです。
この話で、名前の意味を両親から聞いた
(好きな色がシアン色だからが理由らしいです)
という
発言があり、シアンの両親はどんな人かが
全力で気になります。

一家そろってあんなんなのか、親の前でも
完璧にいい子ちゃんを演じきっていて
「両親はいい人なのになぜあのような2人からこんな悪魔が生まれたのかがわからない」
という、「レベルE」のバカ王子と同じパターンなのか。
連載続いてたらその辺も出てたかもしれないですよね。
もったいね。


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