2013年8月11日日曜日

藤子F不二雄 「異色短編集4」part5~「親子とりかえばや」「懐古の客」


「木だって枯れれば水を欲しがらないさ。別に自慢できることじゃない。」


古典的ネタの入れ替わりネタのお話。
家を出て恋人と同棲するつもりでいる息子と、なんだかんだ言っても
息子に甘い父親が入れ替わります。
のび太にしても21えもんにしても、
この人の描く親子は親が子供に甘いケースがデフォルトですね。


夜遅くに帰ってきた息子と話し合いますが、
若者には社会人の言葉が届きません。
で、話の最後に同棲する計画を打ち明けたら
そのまま父親の方は倒れてしまい、朝を迎えます。

入れ替わったことに気が付いた2人は互いが互いになりすまし生活するしかないという結論に。

父は会社を休むよう自分の体に入った息子に電話させて
息子の方は恋人との約束があるからといって
父親の身体のまま外へ出ようとして譲りません。

母親に見つかって(母から見れば息子が父親に指図している様に見えた)とにかく、互いの情報を紙に書きだしておこうとなります。

息子の方はさっきの続きで家を出ていきます。
その途中で会社の人間に捕まってしまい、食事に行くことに。

父親の方は、息子の予定を果たすために恋人の家に行って、そのまま映画を見に行きます。

息子は父親の話を会社の人から聞いて
父親は恋人のかしこさに感動したところで
互いの中身が元の身体に戻っておしまいです。

あたりさわりない話といった印象です。


「壊しちゃったの。駐車場になるんだって」


ヨドバ氏の話ですが、今回はビジネスとは関係のない観光で過去世界に訪れたという設定。

ぼろアパートに住む漫画家の部屋にやって来ます。
個人旅行ではなく、パックツアー。
時代色あふれる宿を頼んだらマンガ家の部屋を紹介されたのだとか。

予防注射を怠ったせいで、様々な病気を同時に発症。
病院送りになって一か月間、
死線を彷徨っていたので、帰りのチャンネルが閉じ、
帰りの時間に所定の場所に行けなかったせいで
帰り道を失ってしまっておわります。

マンガ家のアパートも壊されてしまったのでどこにも助けを求められません。
(漫画家の記憶は消去されたため、死にかけているヨドバ氏の存在自体忘れていた)





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