2013年9月6日金曜日

「キース 自分で確かめろ・・・真実を!」~中公文庫版地球へ・・・第二部感想part4


「思い出せ 捨てた記憶はそれぞれが持っていくべき大切な鍵だ」


シロエが倒れたことや、ジョミーのことを
みんな忘れています。
それはもちろんイライザ(マザー)の仕業。
そのことに腹を立てたキースの脳内にはシロエの言葉が甦り、フロア001を調べに行こうと席を立ったところでまたジョミーのテレパシーを受けます。


今回はステーション全員に。
新入生たちは特にすぐ感化され、彼らの口からジョミーのメッセージが発せられます。
過去を持たないキースは幼児帰りをすることなく
エネルギーをシャットダウンして、テレパシーを遮断することに成功。
自分だけが影響されなかったことでキースの「自分は一体何なのか?」という疑問は無視できないまでになり、マザーの許可を得てフロア001に行きます。


「本当に見てはならぬものがあるならこの力はもっと強く」


ガラスケースの中の少年がキースを出迎えて
キースは自分もかつてああやってガラスの中に入っていたことを思い出します。

10年に一度生み出される実験体。
両親や友人や教師によって情緒を曲げられることなく育てられた、マザーイライザの「無垢な者」。
人間の指導者として生まれたのが自分の使命だと知ったキースは反逆者シロエの抹殺に向かいます。
豹変したとかじゃなく、中身は元の感情的なキースのままですが、(違いは使命感が芽生えたというだけ)シロエが散って教育ステーション編はおわります。

原作だと地球では普通に生活してる一般人らしきババアが3巻に出てきてたんで、なんでわざわざ
ここでシロエが殺されるのわかってステーションから逃げたんだがわからない。

「僕は生まれたからには自分の運命を自分で選ぶと決めていた」
作中のシロエのセリフですが、原作だと反発するだけで中身がないからやっぱり没個性人間でしかないわけでSD体制に染まった人間じゃんとしか思わなかったです。

「第3部 ナスカ」


ナスカという、開発を中断されて投棄されていた惑星にミュウたちは根を下ろし、農作物や子供の誕生といった「暮し」を始めます。
地球を忘れたわけではないですが。

パイロットになったサムは3部の冒頭でミュウと接触したせいで、病院生活を送って死ぬことに。
人類代表キースはこの惑星でミュウたちと衝突することになります。


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