2013年9月5日木曜日

「納得できるのか」~中公文庫版地球へ・・・第二部感想part3


「人のいいサム 地球へ行きたかったろうに!」


「変じゃないか。地球に住みたくても住めないものがいる。いくら適性だからって一生地球を憧れて宇宙で死ぬ奴もいる」byキース

卒業前の練習飛行で、メンバーズに選ばれたのはたったの8名。
サムはメンバーズには選ばれずパイロットになる事が進路として決定します。
キースのSD体制批判・疑問は始めからですが
サムの事であるという事もあり、感情的になっています。



「むしょうに腹が立つ!あのあきらめの入り混じったやさしい感情ーーあれにふれると」


キースの教育システムの疑問に呼応するかのように、(ミュウ=SD体制の不適合者)ジョミーの地球の最高議会vipとの会談を求めるテレパシーがキースの船を襲います。

キースは平気でしたが他の船員たちは気絶。
すぐにたたき起こして墜落の危機は脱しますが、
同時進行で立ち入り禁止区域に立ち入っていたシロエはESPチェックを受けさせられることになります。


「英雄気取りのキース」


チェック後に逃げ出したシロエはキースの目の前で力尽き、彼に自室まで運ばれます。
なんで連れてきたのかは、さっきのテレパシーで見たミュウと(ジョミー)シロエの姿が被ったからですかね。
格闘になったり、言い合いになったり
この辺りは少女漫画らしくて素敵に意味不明。

キースの手を上げるキャラクターはここでの
シロエとのやり取りから固まったようですね。
「なんで?」ってくらいバシバシひっぱたいています。シロエは殴らなきゃ黙らないから必要行動とも言えますが、殴ってもだまってないよキース。


「ばかな・・・! 取り残されるだけなのに」


シロエの意志の強さ=僕は絶対に忘れない。生まれてきたからには自分の意志で自分の運命を選ぶと決めていた(その結果は死)。
という考えはキースには理解も想像も出来ない事でしたが、彼が自分の意思を固く守ったように
マザーイライザはシステムを守らねばならないという答えをキースは導き出します。


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